- 書籍データ
- タイトル シニアのためのなぜかワクワクする片付けの新常識
- 著者 古堅純子
- 出版社 朝日新聞出版
- 発行日 2020年6月30日 (電子書籍)
「片付け」は永遠のテーマ? 何度やっても途中で止まるのはなぜだったの?
以前から「片付け」には興味があって、わりといろんな本や雑誌を見ていたりしたのですが、ほとんどのものがなかなか実践できなくて終わってしまうんですね。もちろん途中までできたものもあるんですけど、どうしてもどこかでつまずいて結局中断していました。
「断捨離」本とか「ときめく〇〇」とか…結構読んでみたんですよ。でも実際に手をつけてユニクロの古着回収にもっていったり、ブックオフに持ち込んだりはしてみるんですが…めんどくさがりの私はそこで止まって、気が付けばまた品物が増えてるという状態の繰り返しでした。メルカリとかヤフオクなんて絶対無理~の人ですしね。なんとかしたいという気持ちだけが、ずっとくすぶっていたんです。捨てることや処分って思った以上に手間も気分も大変なんですよね。
何を試してもすぐにこけるのは、飽きっぽいB型気質のせいにしてた私…
きっかけはYouTubeの動画「週末ビフォーアフター」との出会い
そんなときにたまたま見かけたのが、古堅純子さんのYouTube「週末ビフォーアフター」でした。洋服は捨てるしかない、本もどうやって処分しようか?溜まってしまいこんである押しグッズはどうすれば…と悩んでいた私には、「捨てない片付け、まずは景色を変える」というポリシーは、かなり目からうろこの視点で、しかも実際に動画でその効果なども見ることができて、ついつい集中してみてしまうほどでした。
そもそもYouTubeは最近特に見るようになっていて、お金の勉強とかブログの勉強とか押しの動画とかを見ていたのですが、たまたまその動画が目に付いたんですね。結局1週間ぐらいで91本の動画を全部見てしまいました。こんなに一気にどはまりしたのは、ほんとに久しぶりでした。
週末ビフォーアフターの動画では、足の踏み場もないお宅がたくさん出てきます。それが一日で見違えるほどすっきりした場面を見せられるわけです。もちろん一日でやるには一部屋か二部屋なので、山のような荷物は「寄せる」のが精いっぱいなんですよね。別の部屋には間違いなく荷物の山が残っているんです。でも一部屋でもその変化を目の当たりにして、そのきれいな空気を吸うことによって、登場する家族の皆さんの意識が間違いなく変化しているのが見て取れました。そして今まで執着していた物、「まだ使えるから」と取っておいた山のようなものを、自ら処分する姿がたくさん見受けられました。
動画を見て感じたのは、まるで魔法のような効果があるということでした。片付けに悩む人は、一度YouTubeを見てみるのもおすすめです。
問題は考え方、何を優先するのかなんですね。今使うものだけを残して一度しまってみる。これはお金かかってるのにとか、せっかくもらったものなのにとかの、捨てる罪悪感を考えずに済むのがいいですね。
何のために片付けをするのか まさに「片付けの新常識」
そんなYouTubeの動画の中で、古堅さんが自書でおすすめしていたのがこれ「なぜかワクワクする片付けの新常識」という本でした。最初は紙の書籍を買おうかな?と思ったのですが、最近また本がたまってきていたので、こういうノウハウ本は電子で持っているといつでも見られるよね?と思い直して、電子書籍で購入してみました。
この本の中身はかなりの部分YouTubeともリンクしているので、ご本人も動画でお話ししてましたが、まずこの本を見てから動画を見た方が理解が早い気がしました。
片付けは何のためにやるのかといえば、幸せに暮らすため。家にいる時間を楽しく過ごすためです。
モノが動くと、空間ができる。空間ができると、心が動く。心が動くと、人生が変わる。
第1章 物は捨てなくていい より
食器棚やクローゼットの中から「夢と希望」は生まれません。すべては空間から生まれます。だとしたら、物事が生まれない食器棚やクローゼットなど収納の整理はあとで取り組めばいいのです。
「捨てること?いつかやればいいんじゃない?」
それれくらい「今」を大切に、「夢と希望」をもって生きてほしいと思います。
おわりに より
特に私が思いきりうなづいた部分を引用しましたが、具体的な例に沿って書かれているので、片付けに悩んでいる方は一度この本を読んでみるか、動画を見てみるといいかな?と思います。
つまりここでは、捨てるのは後でいいから、とりあえず今使うもの以外をいったん視界からはずすということ。これほんとに目からうろこでした。まあ我が家の現在地は、動画を全部見てこの本を読み終えたところなのでようやく手を付けただけですが…景色を変えることに挑戦してみたいなと思っています。
そして何よりも「今を大切に」というメッセージ、ちゃんと受け取りたいと思いました。
何年も前の引っ越しの名残が今も…我が家が片付かないわけは?
数年前二人暮らしのアパートから夫の実家に引っ越した時に、かなりのものを処分して厳選して持ってきたつもりでしたが、結局今も段ボールに入ったままのものもありますしね。一応二階は私たちのスペースのはずなんですが、荷物を入れようと思った押し入れには、義両親が天袋までびっしり布団とか段ボールとか詰め込んでいて、今もその押し入れ2カ所は壁と化して、数年たちますけど全く動いてないんです。ほかにも頼みもしない中途半端なサイズの桐たんす3点セットが、あらかじめセッティングされていて「これ使ってね」と…。おまけにアパートから持ってきた一番お気に入りのクローゼットは大きすぎて階段を登れず、一階のしかも縁側の一番遠いところに今も鎮座しています。とりあえず季節もの入れてたんですが…今は行くのもめんどくさくて数年開かずの扉になってしまいました。
- 我が家の問題点
- 二階の押し入れ3つの内、2つが開かずの間だった。(義両親の布団・段ボールなど)
- サイズが小さい桐たんす3個がスペースをふさいでいる。
- 二階に上げられなかったクローゼットが一番遠いところに。季節ものの入れ替えに使っていたけど、結局着ない服を入れっぱなしになっている。
そんなことで洋服もあふれかえり、もともと私も夫も本が山ほどあって、しかも壁際にはすでにもともと夫のコレクションのCDとDVDがずらりと並んでいて、私もDVD(夫に言わせれば計算不能の金額の)を山ほど持ってきてるしで。片付けはいつも心の隅から離れることってないんですね。「どうにかしなくちゃ」とおもいつつ、とりあえずふすまで隠しちゃえ…と。実際の品物も、自分のそんな気持ちもね。
実家の「片付け」も他人ごとじゃない
この本を購入してから気が付いたのがタイトル「シニアのための」って、私ドンピシャターゲットでしたね。字が小さくてわからなかっただけ…じゃなくて老眼のせいですかね?冗談はさておき、私たちの年代になると、自分の家の片付けだけではなくて、親の家の片付けがひとつのテーマになってきますから、そういう意味でもこの本はドンピシャでした。
実家の母が一軒家の一人暮らしでしたが、倒れて入院した時に直面したのが片付けでした。以前は一人暮らしでもわりときちんと整っていたのですが、動くのもおっくうだったのでしょう、普段人の来る茶の間だけはなんとかちゃんとしていたものの、奥の部屋はもうカオスになっていて、入院用の着替えをそろえるのさえ一苦労、保険証やお財布も叔母と手分けしてようやく探し出すことができました。
母はまだ入院中なので、あまり勝手にものを処分することもできず、ある程度片付けた状態であとはそれを維持するようにしましたが、いずれ来るであろう本格的な片付けを考えると気が遠くなりそうです。
- 実家の片付けの問題点
- 母が突然入院したため、もののありかがわからない
- 必要なものだけを探すのが手いっぱい
- 明らかに不要なものを捨てても、まだまだたくさん物がある。
実家には私が使っていたものもまだまだあるんですよね。母が一人でため込んだわけではないということなのでね…
同居は同居でこまごまとした悩みがあるもの
一方同居中の義父母も、世代の違いとか考え方の違いもあって、片付けに関していろいろ大変なんですよね。二人ともいろんなものを取っておくたちなので、先日冷蔵庫を買い替えた時にも、冷蔵庫の両隣にあった古びたレンジラックと部分的に欠けたプラスチック製のシェルフ、なんとか夫が処分する方に話を持っていきましたが、まだ使えるとかもったいないとか結構激しい抵抗にあって…新しいきれいなものを見たら黙りましたけどね。
ところが新しいラックの棚に、早速ガムテープで補強した使い古しの段ボール箱が入っていて、中を見たらお米の空き袋でした。さすがに黙って別の場所に動かしましたが、その後はずっとそのままです。段ボール箱は台所のような湿気のある所だと使いたくないんですよね、まさにカビの温床だし、中身がわからなくなるから。実際に前のラックを出した時に、段ボール箱が入っていた後ろの壁の一部はかなりかびていました。
まあ親の世代は物のない時代に育った人たちなので、もったいないという気持ちは理解しているつもりですが、箱に入っている炊飯器があるはずだというから開けてみたら…まさに買い替え検討中の、今使っている炊飯器の空き箱がそのままでした。ほかにも箱に入っているはずのものの中身が別物だったり、すでにどれに何が入ってるかわかってない状態なんですよね。
前のレンジラックの扉の中からとりあえず出した品物は段ボール一つ分あったのですが、私が引っ越してきてから一度も目にしていないものばかりなのに、それをまた戻そうとしたので、「とりあえず納戸に置いといて、ほんとに使うときにキッチンにもっていって、何回も使うようならそこに戻しましょうね」と説得したものの、それを言うだけでも大変なストレスでした。
ほかにも空き瓶が数十個新しいものがあるのに、なぜかふたの錆びた瓶に入ったものが冷蔵庫の中にまた戻っていて食卓には瓶のままでてくるし、タッパーが引出し一つあるのに豆腐の空きパックが冷蔵庫の中に並んでいて、菜箸の予備がいくつもあるのに先が焦げて左右ちぐはぐなものを使っているしで、どれもこれも新しいものはいつ使う日が来るんだろう?という感じで、世代の違いや個人のものに対する考え方の違いとはいえ、年も年だしそもそも相手を変えるのはむずかしいですよね。多分本を読んでも自分の都合のいいようにしかとらないだろうし。
- キッチン周りだけでもあるある…問題が
- 棚に古い段ボールを入れて、その中に物を入れようとするので、中身が全く分からない。また湿気を呼ぶのでかびたりする。
- 鍋でも調理器具でも予備がいっぱいあるのに、壊れたり欠けたりしたものを使っている。
- タッパーの予備がたくさんあるのに、食べ終わった食品のビンを使いまわすので、冷蔵庫の中が瓶詰でいっぱい。ラベルもはがしてあるので何が何だかわからない。
なんでもかんでも捨てるのは、私もできないんですけどね。
こげた菜箸とかへこんだ鍋、欠けた食器なんかは捨ててほしいな…
使ってもらえない新しいものが泣いてる気がします。
もったいないにも限度というものがあると思うんですよね。
ただ嫁からはなかなか言えませんが…
私のやる気が失せないうちに?「ちょっとずつお片付け」スタート!
そんなことで冷蔵庫の買い替えと「週末ビフォーアフター」の動画を機に、ちょっと片付けに興味を示した私をつれて夫がホームセンター巡りをしまして、押し入れ用の棚とか簡単なシェルフなんかを買い込んで、我が家も始まりました、「ちょっとずつお片付け」です。今一つ目の場所は終わって、二つ目の押し入れを攻略中です。夫が言うには私の「片付けモード」が変わらないうちにやらなきゃ、ということらしいです。そもそもマメな夫のおかげで、私たちの部屋に関しては、私管理の場所以外はそんなに散らかってはいないんですけどね。
それにしてもやっぱり、やみくもに動いても、ものが移動するだけなので、すっきり暮らすためにそれなりに知識を仕入れておくことは大事だなって思います。
そういう意味でYouTubeもこの本もとてもおすすめだと思います。
おまけ 電子書籍で購入のメリットは?
ところで今回改めて電子書籍で購入することにしたのは、本の整理が大変になっているのと、繰り返し読みたい本こそ電子書籍が便利かな?と思ったので。
実は以前kindleの無料版でAmazonで購入して読んでいた時期がありました。ただ無料版は10冊だったかな?保存できる本の数に限りがあったんですね。かといって毎月使用料支払うほどのことでもなくて…そのまま解約してしまいました。
それが今回楽天KOBOが無料だったと思い出し、調べてみたら冊数も制限ないし、しかも私、楽天経済圏をかなり使っているので今回初めて試してみました。パソコンでもスマホでも読めていいですね。今回の本はクーポンとポイントで支払い0円でしたし、紙の本はすぐ行方不明になるんですよ私の場合。
あと雑誌については楽天マガジンを利用しているので、そこで読んでみて紙版がほしいものだけ購入するようにしてから、実は部屋の雑誌類が増えなくて重宝しています。以前は月に何冊も買ってましたからね。koboの利用も増えれば、ほんとに手元に置きたいものや電子書籍になっていないものだけになるので、部屋の片づけにも確実に寄与するものと期待しています。
【広告】
コメント